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地理・国土
ラオス人民民主共和国は東南アジアでは唯一の海を持たない国です。国境の四方は中華人民共和国、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーの5ヶ国が隣接しており、その総延長は5,080kmにも及びます。国土面積は236,800平方キロメートル(日本の本州231,053平方キロメートルとほぼ同じ大きさ)、南北は1,200km、東西が500kmと細長い形状となっています。東部の中国の雲南省やベトナム中北部、カンボジアとの国境には最高標高2,800mのルアン山脈が横たわり、西部にはミャンマーとタイの国境となるメコン川があります。
国土の60%を覆う山岳地帯は、対外的にはもちろんのこと国内における交通や交易、通信の発達をも阻んできたため、地域割拠性の強い歴史や文化が育まれてきました。逆に近年ではこうした地理条件を活かして、渓谷を形づくる多数の河川が水力発電に利用されており、国の重要な外貨収入源となっています。
また平野の割合が比較的多いカンムアン州からチャムパサック州へと続く南部では、メコン川やその支流のもたらす恵みを受け、肥沃な穀倉地帯が形成されています。 |
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参考資料と引用:日本国外務省 (財)自治体国際化協会 |
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