大統領
大統領は国の元首であり、国内外に在住するラオス国民すべての代表であるとされています。その選出は国民議会で行われ、出席議員の3分の2以上の多数で可決されます。大統領の任期は国民議会議員と同様5年。1991年憲法において大統領はそれまでの単なる儀式的立場から、重要な政治権力へと変貌を遂げています。
大統領の主な任務及び権限は以下です。 |
国民議会で可決された憲法や法律の公布 |
国民議会常務委員会の提案に基づく大統領令及び大統領布告の発布 |
国民議会の承認に基づく首相や政府閣僚の任命・解任 |
首相の提案に基づく州知事や市長、郡長の任命・解任・異動 |
首相の提案に基づく国防軍将官の昇降格 |
重要な事項を審議する閣僚会議への議長就任 |
栄典授与 |
恩赦決定 |
有事の際の人民軍総司令官就任 |
総動員令又は局地動員令の発令 |
全国的又は局地的緊急事態宣言の発布 |
条約批准や廃止の布告 |
|
副大統領は、大統領の不在時に職務を代行します。
副大統領の選出は国民議会により出席議員の2分の1以上の多数で可決されます。
現在のラオス人民民主共和国の大統領は、カムタイ・シーパンドーン(ラオス人民革命党議長、党政治局員)、副大統領はウドム・カッティニャ(ラオス国家建設戦線議長、党政治局員)で、第4期第1回国民議会(1998年2月24日〜26日)で選出されました。 |
|
参考資料と引用:日本国外務省 (財)自治体国際化協会 |