人民裁判所(司法・検察機関)
人民裁判所は、最高人民裁判所、州・特別市・郡といった各地方レベル毎に設置される地方人民裁判所、軍事裁判所から構成されています。
最高人民裁判所は国の最高司法機関であり、地方人民裁判所や軍事裁判所の最終審としての権限を有しています。最高人民裁判所長官は、国民議会常務委員会の提案に基づき国民議会で選任・解任され、副長官及び全ての人民裁判所の裁判官は国民議会常務委員会により任命・解任されます。現在の最高人民裁判所長官はトンシーン・インタポンで、第4期第1回国民議会で選出されている。
人民裁判所は独立機関であり、法律にのみ従うこととされており、党組織・国家機関・大衆組織・社会団体・全ての国民は人民裁判所によってなされた法的に有効な判決を尊重する義務を負うこととされています。人民裁判所の裁判は、法律に特別の定めがある場合を除き、公開が原則となっています。 |
人民検察院(司法・検察機関)
人民検察院は、最高人民検察院・各地方レベル毎に設置される地方人民検察院・軍事検察院から構成されています。その主な任務は、政府機関・大衆組織・社会団体・企業・公務員・その他の全国民による法律遵守の監督であり、公訴の権限を行使することです。
各人民検察院はその任務を執行するにあたり、法と最高人民検察院の指導にのみ従うこととされています。
最高人民検察院長官は、国民議会常務委員会の提案に基づき国民議会により選任・解任され、副長官は国民議会常務委員会により任命・解任されます。各地方人民検察院及び軍事検察院の検事は最高人民検察院長官により任命・解任されます。
現在の最高人民検察院長官はカムパン・ピラヴォンで、第4期第1回国民議会で選出されました。 |
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参考資料と引用:日本国外務省 (財)自治体国際化協会 |